【競輪】玉野G2 真杉匠がサマーナイトフェスティバル連覇 微差で吉田拓矢に先着して笑顔
「サマーナイトフェスティバル・G2」(21日、玉野)
12Rで決勝戦が行われ、真杉匠(26)=栃木・113期・SS=が抜け出して1着。昨年の松戸に続いて連覇を達成。G2は昨年の共同通信社杯(宇都宮)以来で3回目の優勝を飾り、賞金3100万円(副賞込み)を獲得した。真杉マークの吉田拓矢(茨城)は外を伸びたが微差で2着。郡司浩平(神奈川)マークから内を伸びた松谷秀幸(神奈川)が3着に入った。
写真判定の末、わずかの差で真杉が吉田を制して1着。「抜かれたと思いましたが、ハンドルを投げ勝ったみたいです」とニンマリ。サマーナイトフェスティバル連覇を素直に喜んだ。
レースは真杉が自らスタートで飛び出して、佐々木悠葵(群馬)を迎え入れる。関東4車が前受けで、太田海也(岡山)-清水裕友(山口)、郡司-松谷-和田圭(宮城)で周回を重ねる。郡司が青板バックから動くが、赤板で佐々木が突っ張って先行態勢に。郡司は7番手に戻ったことを確認して佐々木がペースアップ。ただ、4番手でジッと脚をためていた太田が打鐘4角手前からカマしてくる。太田は真杉のけん制をかわして出切ったが、後ろの清水が離れ気味に。すかさず真杉は太田後位にスイッチ。最終3角過ぎから抜きにかかった真杉と、その後ろの吉田で直線はマッチレース。写真判定の結果、真杉が1着をもぎ取った。
「(太田を)止め切れなかったですね。でも、その場の判断で切り替えました。(清水)裕友さんも離れていたので」と冷静に立ち回れたことを明かす。「この優勝はラインのおかげ。前の佐々木さん、後ろを固めてくれた先輩(吉田、坂井)が頑張ってくれましたから」と関東ラインの絆を強調する。優勝は昨年9月のG2・共同通信社杯(宇都宮)以来で10カ月ぶり。「記念(G3)でも決勝に上がれなかったりとかあったのでね」と少し照れながらも優勝を実感。これで今年の獲得賞金は1億円超。KEIRINグランプリ2025(12月30日・平塚)出場は視界良好に。「もちろんG1を獲って出たいです。関東勢が1人でも多く乗れるように頑張ります」。関東の絆を年末の大舞台でも思い切り発揮できるように、今年後半の真杉は旗頭となって全力で駆け抜ける。





