「Ｓａｍｍｙカップ　男女Ｗ優勝戦」（１０日、江戸川）

　ボートレース江戸川は１０日、最終日を迎えて１１Ｒで男子優勝戦、１２Ｒで女子優勝戦が行われた。１１Ｒは中辻崇人（４８）＝福岡・７９期・Ａ１＝が２コースからのツケマイを決めて今年６回目、通算８５回目の優勝。１２Ｒは３コースまくりの浅田千亜希（５２）＝徳島・７２期・Ｂ１＝が今年初、通算４２回目の優勝を飾った。

　男子優勝戦１１Ｒは“Ｖハンター”の中辻が真骨頂を発揮した。スリットはデビュー初Ｖに燃えるインの小原聡将（東京）が前にいたが、チルト２の中辻はそこから強烈に伸びて一蹴。１Ｍをしっかり回って圧勝劇を演じた。「伸びはいい感じだったけど、足を生かせたとは言えない。でも、チルト２のツケマイだから合格点」と納得の表情を浮かべた。今年は早くもＶ６。来年のボートレースクラシックの出場権をほぼ手中に収めたが「やっちゃいましたね。抱負とか考えると空回りしますから」と今後もマイペースを貫く。

　女子優勝戦１２Ｒは浅田が応援している阪神タイガース並みの勝負強さを発揮して制した。江戸川は１６年２月以来と９年４カ月ぶりの出場で、「記憶が飛んでいる」と調整は手探りで足も中堅の域を出ない動き。それでも走り方は絶品。デビュー初Ｖがちらついた石井裕美（東京）の２コース先まくり態勢を、３コースからのスピードターンで一気に抜き去って快勝した。「間に合いました。最後は自分の感じで乗れるようになっていた。頑張りました」と経験の差を見せつけた。