【ボート】新田雄史が宮島で今年V6 コンマ02のSに「入ってて良かった~」と顔面硬直
「BTS安芸高田開設6周年記念 サンフレッチェ広島カップ」(1日、宮島)
月またぎの男女混合5日間開催の最終日を迎え、12Rで優勝戦が争われた。
晴天の最終日はスタートラインに対して強い向かい風。スロー勢にとっては、スタート(S)の踏み込みに度胸が必要な一日となった。
優勝戦はSG覇者の新田雄史(40)=三重・96期・A1=が1号艇で人気を背負い、各選手が大物打倒へ総力戦。進入は6号艇の西野翔太(広島)と5号艇の宮崎奨(香川)がスローに動いて、165・234となった。スリットは1コースの新田がコンマ02という際どいSを決め、1Mで他を寄せ付けずインから一気に逃げて圧勝した。差した竹田吉行(徳島)が2着、1周2Mで西野を抜いた宮崎が3着に続いた。
昨年4月に続く宮島連続Vを飾った新田は、レース後、すぐにレスキューボートに乗り換えて恒例の水上パレード。前回Vと同様に、座ったまま優雅にスタンドに手を振り声援に応えた。
今年は1月まるがめ、2月桐生、3月下関、津、5月津に続き早くも6回目の優勝。一般戦では常に主役を務め、今節も新田が走るレースは売り上げが倍増。オール3連対で期待に応え続け、優勝戦は9億円の売り上げに貢献した。
SG3回を含め通算53回目の優勝を飾った新田は、「足は今日が一番良かったが、スタートが思った以上に速かった。入っていて良かった」とドッキリSに顔をこわばらせ、しばらく放心状態。「今期からフライングの罰則が厳しくなったから、とにかくスタート」と人気に応え続けながら、自身と戦い続ける毎日だった今節。最後は極限のスタートで勝利を手にした。今節はSG・ボートレースオールスターの裏開催の一般戦だが、このあとはグランドチャンピオン、オーシャンカップとSG出場を控えている。「優勝6回は満足。SGでも優勝したい」と落ち着きを取り戻し、次の大舞台を見据えていた。




