【競輪】福井デイリー杯 S級の山口拳矢も福井初優勝 単騎で豪快に踏み抜いてV奪取

 「創刊75周年記念デイリースポーツ杯ホワイトベア賞・F1」(12日、福井)

 最終日12RでS級の決勝戦が行われ、1番人気の山口拳矢(27)=岐阜・117期・S1=が最終3角6番手からまくって1着。福井で初、2月の別府F1以来の今年3回目、通算23回目の優勝を飾った。打鐘4角から先行した根田空史(千葉)を直線で差した和田健太郎(千葉)が2着、和田に続いた大森慶一(北海道)が3着に入った。

 2020年11月19日の福井F1でバンクレコードの10秒6をたたき出した山口だが、意外にも福井は初優勝。「そうでした。うれしいです」と表彰式後は笑顔だった。

 レースは畑段嵐士(京都)との主導権争いを制した根田が打鐘4角から先行。畑段から切り替えた稲垣裕之(京都)が最終2角から自力に転じるなど、目まぐるしく動いたが、後方で脚をためていた山口が3角6番手からスパート。イエローライン付近をグイグイと進むと、ゴール前で前団をとらえて1着。「無理をせず、仕掛けられるタイミングで行きました」と、単騎でもしっかりした運びで優勝をもぎ取った。

 21年9月に共同通信社杯(岐阜)でG2、今年2月に伊東でG3を初制覇。スター街道をまっしぐらの山口にとって、次に狙うのはG1。「この次は富山F1(20~22日)を挟んで、日本選手権(5月2~7日)です。まずは決勝進出を目指して頑張ります」。展開を見据えて駆けるのがうまい山口だけに、近いうちにG1を奪取できそう。そして、父の幸二氏(現・競輪評論家)超えのKEIRINグランプリV3を目指して、ダイナミックかつクレバーな競走を披露していく。

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