【きさらぎ賞】オープンファイア上昇ムード ディープ産駒最終世代いざクラシックへ

 「きさらぎ賞・G3」(5日、中京)

 ディープインパクト産駒最終世代として注目を集めるオープンファイアが1日、栗東CWで切れのある動きを披露。きっちり併入を決め、上昇ムードを漂わせた。

 ディープインパクトのラストクロップが力強く駆け抜けた。オープンファイアは栗東CWでヒンドゥタイムズ(7歳オープン)を2馬身追走。馬なりのまま6F83秒5-37秒4-11秒8をマークして併入フィニッシュを決めた。3週連続で感触を確かめたムルザバエフは「感触がすごくいい。ハードにやらなくてもスッと反応してくれた。まだ成長途上だけど、これから良くなる。全体的にいい馬」と手応えを口にした。

 父をほうふつとさせる衝撃的な差し切りで新馬戦をV。連勝を狙ったアイビーSでは前残りの展開に泣き3着も、繰り出した上がり3F33秒3はメンバー断トツの数字だ。斉藤崇師は「ゲートも良くなかったし、道中も追走に精いっぱい。ただ、しまいだけはすごくいい脚を使ってくれた」と過去2戦を振り返る。

 まだ課題を残す中での重賞初挑戦。「体の使い方が柔らかいけど、成長し切っていない部分もある。スタートや追走の難しさが、これからどう変わってくれるか。クラシックに乗りたいけど賞金が足りない。ここで賞金加算できれば道が開けると思うので、先につながる競馬をしたい」と期待を込めた。

 粗削りではあるものの、かなりの能力を秘めたディープ産駒。春の大舞台をにらみ、デビュー勝ちした舞台で躍動する。

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