3度目の女性騎手4人の競演 古川奈穂が制す

 28日の小倉3R4歳上1勝クラス(ダート1000メートル)で、女性騎手が1~3着上位独占を決めた。勝ったのは古川奈穂騎手(22)=栗東・矢作=騎乗の4番人気ゲンパチレオニダス。積極的に運んだ永島まなみ騎手(20)=栗東・高橋康=騎乗の1番人気ナツイロノオトメをゴール前で鮮やかに差し切った。最後に追い込んできた藤田菜七子騎手(25)=美浦・根本=騎乗の8番人気サンランシングが3着。今村聖奈騎手(19)=栗東・寺島=の6番人気エルメニアは8着に終わったものの、JRA女性騎手4人による3度目の競演は大いに盛り上がった。

 今年のJRA3勝目、同通算20勝目に、奈穂は「連闘で気合が入っていたし、この距離でその気合がいい方に出ました。行き脚がつかずに出して行く競馬でしたが、3コーナーではある程度の位置で運べました。一瞬、手応えが怪しくなりましたが、肩ムチに反応して直線もしっかり脚を使ってくれました。連闘がいい方に出たのだと思います」と振り返った。

 女性騎手の“ワンツースリー”は、21年4月17日の新潟7R(1着クラウンデザイアー=古川奈穂、2着キムケンドリーム=藤田菜七子、3着モノポリーアイズ=永島まなみ)以来、史上2度目(今村聖奈デビュー前)。4人は15日の小倉12R(4歳上1勝クラス=芝1200メートル)で史上初めて同一レースに騎乗し、聖奈騎乗の4番人気ヒノクニがV。22日の小倉2R(3歳未勝利牝馬限定=芝1200メートル)でも同時騎乗となり、この時はまなみ騎乗の3番人気トーホウフランゴが勝利していた。

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