酒井忍師「楽しみ」栗東で研修スタート 元NAR騎手の新たな挑戦

 酒井学騎手(42)=栗東・フリー=の兄で、昨年11月30日付で川崎の騎手を引退した酒井忍調教師(50)が、今週から栗東トレセンで研修を開始した。期間は1カ月で前半2週間は中内田厩舎、後半2週間は高柳大厩舎に従事する。

 19日は朝一番の調教に騎乗して汗を流した。「施設に圧倒されますし、最高の環境。触診や馬のチェック、そして厩舎のチームワークやプロ意識を感じます。そのまま持って帰って、できないこともあるけど、知識として無駄になることはない。短期間でこれだけ勉強させてもらって、この先も楽しみ」。刺激の連続に、新米調教師は目を輝かせる。

 昨秋、NAR(地方競馬全国協会)の調教師試験に合格。通算2053勝を記録した名騎手が、トレーナーとして第二の人生を歩む。「競馬前の馬の状態や終わった後の表情もずっと見ていた。ジョッキーだったけど馬も世話していて楽しさも分かっていた。ジョッキーと調教師は違う仕事。今、違った目線で馬を見て、“すごく楽しみだな”と思います。馬のことを一番に考えられる調教師になりたい」。探究心は旺盛。貪欲に知識を吸収して足場を固め、開業の日へ向けて準備を進めていく。(デイリースポーツ・井上達也)

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