【競輪】小倉競輪祭で新山響平がG1初優勝 番手まくりで制圧 GP初出場も決定
「競輪祭・G1」(27日、小倉)
12Rで決勝戦が行われ、新山響平(29)=青森・107期・S1=が最終2角手前2番手外からまくって1着。デビューから7年4カ月でG1初優勝を飾り、賞金4147万円(副賞込み)を獲得。KEIRINグランプリ2022(12月30日・平塚)出場も決まった。2角7番手から外を踏み上げた郡司浩平(神奈川)が2着、郡司マークの小原太樹(神奈川)が3着に入った。
レースはスタートから激烈な争い。3車で並走となったが、内有利に平原康多(埼玉)が取り、坂井洋(栃木)-平原が前受け、郡司-小原、荒井崇博(佐賀)、新田祐大(福島)-新山-守沢太志(秋田)-成田和也(福島)で周回を重ねる。赤板で内を踏んだ荒井が関東勢後位に入り、1角過ぎに新田がスパート。坂井が突っ張るが、4角で新田が出切る。坂井が粘り、新山と番手で並走も、新山が2角手前からまくる。守沢は離れてしまい、2角7番手からまくった郡司が懸命に踏んだが、後続を突き放した新山が先頭でゴールした。
ヒーローの新山は「新田さんに前で行ってもらって、後ろは2人に固めてもらって、ラインに恵まれて優勝できました。あと、みなさんの声援のおかげです」と笑顔。「本来なら前で頑張るところですが、獲りたい気持ちがあったので、番手でやらせてもらいました。責任感が強い位置で緊張しましたが、思ったより冷静に走れました。新田さんにおんぶにだっこでした」とラインの絆を強調。昨年の競輪祭は決勝2着。「悔しさを晴らせて良かったです」と初優勝を実感。初のグランプリ出場については「恩返しできるように頑張ります」と北日本勢の先頭で戦うことをにおわせた。
この結果によりKEIRINグランプリ2022出場者が決定。選考順に古性優作(大阪)、脇本雄太(福井)、新田祐、新山響、松浦悠士(広島)、郡司、守沢、佐藤慎太郎(福島)、平原。前日まで獲得賞金ランク9位だった清水裕友(山口)は次点。




