【ボート】峰竜太が住之江で今年4回目の優勝
「全国地区選抜戦」(20日、住之江)
台風14号の影響で順延となった優勝戦が行われ、1号艇で断然の人気を集めた峰竜太(37)=佐賀・95期・B1=がイン速攻で快勝。今年は4回目、通算では89回目の優勝を飾った。
進入は3対3の枠なりの隊形。4号艇の飯山泰(東京)がまくりで強襲したが「3号艇や4号艇が来ると思って、その時に自分だけ前に行くようなターンをしたいと思っていた」との想定通り、イン先マイであっさり先頭に立つと、あとはワンマンショーの独走。ゴールでガッツポーズを披露し、今年4回目のVゲートを突き抜けた。
昨年12月、住之江で行われたSG・グランプリの優勝戦。1号艇の峰は1周1Mでターンマークに激突。峰も含め、後続も次々に転覆のアクシデントとなり、妨害失格のため3連単、3連複は不成立。約41億円超えが返還というボート史上最悪のアクシデントを招いた。今節はそれ以来の出走だったが、「そのプレッシャーはあったけど優勝ができて良かった」とホッとした表情をみせた。
4カ月間の出場停止が明けた6月のからつ一般戦で復帰以降、7節で6回の優出、そしてV4と圧倒的な快進撃が続く。「今は復活したところでSGは走れないし、試練と思って一般戦をいっぱい走って自信を付けて、僕を待っているお客さんに1着を取っているところをみせたい。怒られたことを反省して、今できるベストパフォーマンスをみせたいですね」と視線は常にファンへ向いている。
「最近は良くないエンジンばかり引いているけど、自分のスタイルに合うように調整してすごく出せている。(選手で)18年間やってきたことが今、花が開いていると思う」と持ち前の調整力はさらに進化。「スランプなんか自分にはない。僕は昔も今も全力で、それが僕のスタイルなので強さにこだわっていきたい」と現状はB1級だが、SG5冠を誇る〝超A級〟のプライドはいつでも持ち続けている。
峰は自身が主催するインターネット上の個人的なゲームイベントで、交流を避けなければならないレースの予想を行っている者とネット上で接触。ルールに対する理解不足により、ボートレースの信頼を失墜させたことで、2月26日から4カ月間の出場停止処分が下されていた。




