【POG】25日デビュー、ブラストウェーブの鞍上は川田に(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 新馬戦の1週目が終了。関東最初の新馬を勝ったのはノッキングポイント(牡、木村)でした。母がチェッキーノ。ノーザンFの一番手として前評判も高かった馬ですが、直線での伸び脚は一頭だけ違いましたね。今後は放牧に出て、秋競馬からの始動を予定しています。2着だったオールパルフェ(牡、和田雄)も勝ちパターンのいい競馬ができましたが、相手が悪かったですね。手綱を取った大野は「直線も反応しているのですが相手の伸び脚が上でしたね。成長次第で楽しみな馬ですよ」と高評価でした。こちらもいったん放牧に出て次走を検討していくとのこと。

 日曜の東京5Rではモリアーナ(牝、武藤)が直線の伸び鋭く勝ち上がりました。上がり33秒0は素晴らしかったですね。兄姉や近親を見ていると気性的にピリッとしやすい印象がありますので、それがレースでいい方に出たような感じです。こちらも次走は決めずに放牧とのこと。素材は確かそうですから、このまま順調に成長してほしいものです。人気の一角でPOGでも指名していたメリオルヴィータ(牝、池上和)は8着でした。うーん、トレセンで見ていた時と雰囲気が違った印象でしたね。こんな馬ではないはずなので、巻き返しに期待したいところです。

 同日東京の芝1400mはクラックオブドーン(牡・中舘)がしぶとく伸びての新馬勝ち。父親のサトノクラウンにJRA初勝利を届けました。こちらもPOGで指名していた馬ですが、結果を出してくれてひと安心。こちらも放牧を挟んで次走を検討していくようです。

 ちなみに筆者は今週から函館に滞在。お送りする情報も函館が少し多めになるかもしれません。ただ裏函からスタートした昨年と比べると、誰もが知るような良血馬の入厩はやや少なめかも。実際にケイコで動いている馬を中心にお届けすることになるかと思いますので、よろしくお願い致します。

 さてまずは今週の新馬戦。日曜の函館・芝1200mに出走するエリカキルシェ(牝、宮田、父マインドユアビスケッツ、母ゴルトキルシェ)が注目の一頭。父はドバイゴールデンシャヒーンを連覇した馬ですが、重々しい雰囲気はなく芝でも走れそうな感じ。今週は函館芝で5F66秒7-50秒3-36秒7-11秒8を馬なりで計時。新馬4頭で併せていましたが、余裕の手応えでゴールしていました。馬っぷり自体も目立ちますね。楽しみです。

 同じレースに出走するクリダーム(牡、須貝、父ハーツクライ、母ブーケトウショウ)も注目の一頭。今週は函館スプリントSに出走するファーストフォリオと函館芝で併せて4F51秒1-36秒5-12秒0と互角の動きを見せていました。ともに完成度も高そうですし、どんなレースになるか注目したいです。

 一度美浦に入厩した時にも取材の感触が良かったルクスグローリア(牡、宮田、父サトノダイヤモンド、母ヒカルアモーレ)が函館に入厩してきました。父の産駒はしっかりした馬格をしている馬が多いですが、こちらも見栄えしますね。7月3日・函館、芝1800mの新馬戦を横山武で予定しているとのこと。その辺りの芝1800mを目標としているのがもう一頭。ヴェンチュラムーン(牡、小島、父エピファネイア、母ラスヴェンチュラス)は函館Wで体を使って伸びのある動きを披露。こちらもなかなかの素質を感じさせますね。今後の動向に注目したいです。

 それとエリカキルシェを含めた4頭併せで3頭の内からいい切れ味を見せていたのがスプレモフレイバー(牡、久保田、父ダイワメジャー、母キャレモンショコラ)。19日の函館・芝1200mを目標にしているとのこと。こちらも水準以上の動きを見せているだけに楽しみですね。

 最後に、25日の東京芝1800mを予定しているブラストウェーブ(牡、大竹、父ハービンジャー、母ツルマルワンピース)の鞍上が川田と発表されました。全兄のブラストワンピースとは札幌記念を制して凱旋門賞にも挑戦したコンビとなります。調整も順調なようで、美浦の先輩TMからわざわざメールも頂きました。このまま無事にデビュー戦を迎えてほしいものです。(馬三郎美浦支局・木村)

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