【アーリントンC】ダノンスコーピオン 重賞初制覇 川田「元々ポテンシャルが高い」

 「アーリントンC・G3」(16日、阪神)

 吹きすさぶ強風も関係なかった。ダノンスコーピオンが1番人気に応え、待望の重賞初制覇。心身の成長を見せた素質馬の走りに川田は、「元々ポテンシャルの高い馬。まともに走ることができれば能力はあるので、こうしてタイトルを獲ることができるまで回復できたのはありがたいです」と目を細めた。

 道中は中団の後方で待機。直線に入り、勝負どころを見極めた鞍上のゴーサインに鋭く反応すると、一気の脚で前をとらえた。前走の共同通信杯7着時は、「競馬にならなかった」と振り返るほどの状態。朝日杯FSの疲れが抜け切らなかったことも影響しており、その後は在厩でじっくりと立て直された。「道中のバランスも良く、この馬としてはいい状態で走れていました」とうなずいた。

 安田助手は「前回から、ガラッと変わってくれて、うれしいというよりホッとしました」と安どした様子だ。この勝利でNHKマイルC(5月8日・東京)の優先出走権も獲得。「きょうは7、8割ぐらいの出来。ガス抜きもできましたし、お釣りのある状態で勝てたのは大きい」と、次なる大舞台を見据えていた。

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