【皐月賞】菅原明良 オニャンコポンで最年少勝利ジョッキー快挙だ「平常心で乗るだけ」
「皐月賞・G1」(17日、中山)
関東のホープが大舞台に挑む。オニャンコポンに騎乗する菅原明良騎手(21)=美浦・高木=にとって、今回が初めてのクラシック挑戦。「新馬から乗せてもらい、ここまで来られてうれしいです」と笑顔で語る。
デビューからコンビを組んできた相棒と臨む一戦だけに喜びもひとしおだ。ここまで4戦3勝。京成杯はメンバー最速の上がり3F34秒7を記録して重賞初Vをつかんだ。「ゲートは出てくれますし、いろいろな形で競馬ができます」とストロングポイントを挙げた上で、「前走は差す競馬で勝てて良かった」とレースぶりを評価。一戦ごとの進化を肌で感じ取っている。
21歳1カ月6日での勝利となれば、99年テイエムオペラオーとのコンビで制した和田竜の21歳9カ月27日を抜いて皐月賞最年少優勝記録を更新する。しかし、「いつも通り平常心で乗るだけです」と本人は自身の記録に関心なし。相棒の力を出し切ることだけを考えている。
21年は横山武がデビューからコンビを組んでいたエフフォーリアでG1初制覇。ブレークのきっかけをつかんだ。「武史さんを追い掛けて行けたらいいですね」。ここまで培ってきたコンビの絆。その結晶が最高の輝きを放てば、最高の結末が待っているはずだ。