【大阪杯】アカイイト“攻めの騎乗”でさらに進化 得意の仁川で2冠目奪取だ

 「大阪杯・G1」(4月3日、阪神)

 21年のエリザベス女王杯の覇者アカイイトが、22年初戦の金鯱賞で3着と上々の滑り出し。元来が叩き良化タイプ。ひと叩きしたことで、陣営の思惑通りに調子を上げてきた。G1に昇格した17年以降、金鯱賞組が活躍しているデータも後押し。得意の阪神芝で2つ目のタイトル奪取を狙う。

 もうフロックとは言わせない。22年初戦の金鯱賞で3着に好走したアカイイトの姿は、G1ホースにふさわしいだけではなく、さらなる進化を感じさせる内容だった。

 気持ちが高ぶりやすく、休み明けは引っかかる恐れがある馬。それでも、鞍上は恐れることなく、強気に中団インへと導いた。直線入り口で前が詰まったが、気持ちが途切れることなく最後まで鋭く伸びた。走破時計の1分57秒8は、自己ベストを0秒9も更新。G1を前に新たなスタイルを見いだした。

 期待以上の内容に、中竹師は感心しきりだ。「そこそこポジションを取りに行って、折り合いも付いた。すごい進展だよ。作戦?いやいや、幸君はレース前から(こう乗ると)決めていたみたい。勇気があるよね」。攻めの騎乗が奏功。脚質に幅が出たことは、今後へ向けて大きな武器となることだろう。

 前走から中2週ながらも、1週前には栗東坂路で4F52秒2-37秒5-12秒6のハードトレ。これだけやれるのは体調がいい証拠だろう。担当の若林助手も「カイバも上がっていないし、いい方に向いていますよ。馬体も水っぽさが抜けて、張りが出て締まってきました」と確かな良化を感じている。

 前哨戦ではジャックドール、レイパパレとの距離感をつかめた。十分に射程圏内。本番で逆転といきたい。「エリザベス女王杯がまぐれじゃないことは証明できたかな。まあ、まぐれでG1は勝てないからね。得意の阪神だから次はここと決まった。いい競馬を期待したいね」と指揮官。今度は“真っ向勝負”で、2つ目のタイトルをつかんでみせる。

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