【ボート】山口達也が「強い気持ちで」と地元復活V 児島優勝戦の売り上げは1億円超
「児島ガァ~コピア開設10周年記念競走」(20日、児島)
4日間の準優制で争われた児島ボートは20日に最終日を迎え、1号艇で人気を背負った地元の山口達也(35)=岡山・A2・97期=がコンマ09のSでイン速攻。昨年12月、江戸川4日間シリーズ以来となる今年初Vを飾った。
山口が1号艇となった今節優勝戦の売り上げは、前節の6300万円を大きく上回る1億円超。19年11月以来の地元Vで、児島ボートに恩返しをした。
取りこぼしの許されない4日間の短期決戦。新エンジンになり、使用3節低調だった52号機は山口の気力と一体化。雨が降った準優日、強風で安定板が付いた最終日も山口の強さは揺るがなかった。
「評判とは違い、前検日からエンジンの感触は良かった。準優日は回転が上がっていたので、安定板が付くとちょうどいいと思ってチルトはマイナスのまま。朝から何もしなかった」
5R以降安定板が装着され、チルト0で対応する選手が多数を占める中、慌てず騒がずレースに集中。先の先を読んでVを勝ち取った。
山口が前回出場した地元シリーズは、関係者、選手に新型コロナ陽性者が出たため、感染拡大防止の観点から2月1、2日の準優、優勝戦は中止打ち切り。前回の児島以来、2週間ぶりに戦列復帰した山口は前検日から52キロのベスト体重に調整した。
「前回迷惑を掛けたので、いつも以上に強い気持ちで臨んだ」と自身を徹底管理し、年齢を一つ上回る通算36回目の優勝。「お腹がすき過ぎて、夜中の3時まで眠れなかった」と自分と闘い続けた胸の内を明かした。
20年、21年はF禍に見舞われ現在A2級だが、ゾーンに入ると勝ちまくるのが山口。19年は地元3回を含め、年間V8でノリノリだった。今回の地元Vを機に、ボートレーサー・山口達也が再びその名を全国に発信する。




