【ボート】小畑実成が新春Vに歓喜 ゴールデンレーサー・茅原悠紀をまくりで撃破し15年1カ月ぶり地元V

 「第48回岡山県モーターボート選手権大会」(2日・児島)

 22年の児島ボートはベテラン・小畑実成(54)=57期・B1=のカドまくりVで幕開け。岡山支部初のゴールデンレーサーとなった絶対エース・茅原悠紀をまくり切り、2006年11月以来、15年1カ月ぶりの地元Vを成し遂げた。

 5号艇・山地正樹の前付けでスロー水域は深くなり、進入は1253・46の並び。予選1位の茅原に次ぐ2位通過の小畑は5コースカド戦を選択。インからコンマ09のSを決めた茅原に対し、小畑はコンマ08のトップS。文句なしの鮮やかなまくりで岡山ナンバー1の座を勝ち取った。

 新春のオール岡山での優勝は1999年の26回大会以来、実に22年ぶりの快挙。「勝つにはアレしかないと思っていたが、まさか優勝できるとは…。自分でもビックリ」とレース直後はぼう然とした表情。そんな小畑のもとにいち早く駆け寄ったのが川崎智幸(54)。「川崎に握手を求められて嬉しかった」と大舞台で共に活躍し続けた盟友の祝福に目を潤ませた。その後も、柏野幸二(52)、平尾崇典(49)、山本寛久(45)ら後輩たちが握手を求め、拍手を送り、ピットは祝福の嵐に包まれた。

 「エンジンは良かったが、優出できるとも思っていなかった。絶対にフライングだけはできない状況で、質のいいSを決められた。まくりでの優勝なら、黒明さんにも喜んでもらえると思う。教えていただいてきたことを、やっと形にできた」とまくりでボート界を切り開いた師匠・黒明良光氏(元選手・本紙評論家)への感謝も忘れなかった。

 デビュー2年半でA級となり、岡山支部のペラグループ・イーグル会を黒明氏から引き継ぎ、支部長として岡山を支えてきた小畑も54歳。「同世代の選手が次々と引退し、さみしい気持ちもある。33年間A級として走ってきたが、今年からB級に落ちる。自分の中では期するものがあった。またA級を目指し、一年一年走り続けて行きたい」と2000勝を達成した18年5月蒲郡以来となる優勝に喜びをかみしめていた。

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