【POG】先週のパフォーマンスが圧巻!国枝勢サリエラ、ウィズグレイス次走も要注目(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 いよいよ師走開催。コロナ禍となっておよそ2年。開催が続けられるかどうか心配な時期もありましたが、今は普通に近い感覚で競馬は行われています。もちろん入場券の抽選販売だったり、入場制限だったり通常にはほど遠い状況ではあるのですが、それでも当初に比べればだいぶ回復してきましたし、何とかこのまま戻っていってほしいところですね。ただオミクロン株の登場でまたいろいろと規制ができてきているのが気掛かり。感染力は強そうですが、果たしてどういう挙動を見せるのでしょうか。もう緊急事態宣言は勘弁してほしいですね。

 ジオグリフ(牡、木村)の次走が朝日杯FS(12月19日・阪神、芝1600m)と発表されましたね。ドレフォン産駒ですから、マイルだとよりスピードが生きそうですね。セリフォス(牡、中内田)、ダノンスコーピオン(牡、安田隆)、ドーブネ(牡、武幸)、ドウデュース(牡、友道)など無敗馬が多数出走してきそうな今年の朝日杯FS。来年に向けて興味深い一戦となりそうです。

 超良血馬ブエナエルドラード(牝、国枝、父ロードカナロア、母ブエナビスタ)が入厩してきました。まだ精神面で幼さを残すようですが、じっくり調整していくとのこと。まずはゲート試験合格を目指します。

 ブラストワンピースの全妹サンドレス(牝、大竹、父ハービンジャー、母ツルマルワンピース)はゲート試験後に放牧に出ていましたが、先月末に帰厩してきました。兄ほど大きくはないですが、それでも500キロくらいはある大型馬。今週は遠めから並足を見ることができましたが、そこまで緩さもなく雰囲気も良く感じました。年末のデビューに向けて調整が進められます。

 先週は国枝厩舎の2歳勢がなかなか派手なパフォーマンスで勝っていましたね。まず11月28日の東京新馬戦(芝1800m)を勝ったサリエラ(牝、国枝)は上にサリオス、サラキアがいる良血。攻めの動きはそこまで目立っていませんでしたが、芝の実戦ではさすがのレースを見せてくれました。そして2歳未勝利(芝2000m)を勝ったウィズグレイス(牝、国枝)は1分58秒5という2歳馬の日本レコードでの勝利。初戦から見事な変わり身を見せてくれました。どちらのレースも共通するのは勝ち馬に乗ったルメールが逃げて、2番手がムーアだったこと。決して楽には逃がさず、プレッシャーをかけながら運んだムーアのレースぶりは見事でしたが、それを勝ち馬の2頭が上回った形でしたね。どちらも次走は未定ですが、かなり走り切った印象もありますので、反動なく次走を迎えてほしいものです。

 ベゴニア賞を勝ったレッドラディエンス(牡、藤沢和)は残念ながらレース後に骨折が判明。2着だったリアグラシア(牝、木村)も骨折が判明したとのこと。2頭ともかなり楽しみな馬なだけに残念。無事に戻って来てくれることに期待しています。(馬三郎美浦支局・木村)

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