【みやこS】メイショウハリオ 重賞初挑戦で一発回答 鼻差接戦、4歳馬の勢いに軍配

 「みやこS・G3」(7日、阪神)

 2020年に続き、阪神競馬場を舞台に行われた砂上の戦いを制したのは、浜中俊騎手(32)=栗東・フリー=騎乗の5番人気メイショウハリオ。伸び盛りの4歳馬が重賞初挑戦初Vを成し遂げ、チャンピオンズC(12月5日・中京)の優先出走権を獲得した。2着に6番人気のロードブレス、3着には10番人気のアナザートゥルースが入線。なお、連覇を狙った1番人気のクリンチャーは6着に敗れた。

 まさに充実一途だ。重賞初挑戦のメイショウハリオが、気後れすることなく歴戦の猛者に立ち向かった。直線で進路があくと鋭伸。ゴール前は鼻差の接戦となったが、最後は成長著しい4歳馬の勢いに軍配。“一発回答”で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。

 発馬がひと息で後方を追走。浜中が「道中は狭いところで苦しい場面があった」と振り返ったように、タフさが求められる展開となった。それでも、今のハリオはひるまない。馬群を割って伸びた前走の経験を遺憾なく発揮し、直線で狭いスペースをこじ開けた。

 ラスト1Fで抜け出すと、外からロードブレスが強襲。際どい写真判定となったが、「外から来られると、もうひと踏ん張りしてくれた。よくこらえてくれた」と鞍上。軌道に乗った4歳馬に「今が伸び盛り。これからの成長が楽しみ」とさらなる飛躍を描いた。

 岡田師は16年シリウスS(マスクゾロ)以来、5年ぶりの重賞制覇。「久しぶりに力が入った。今年イチやね」とVに安どの表情を浮かべる。見守った松本好雄オーナーも「戦前はムラクモ(の方が上)かと思っていたけど、ハリオも大成すると思っていたんです」と新星誕生を喜んだ。

 気持ちが高ぶりやすいハリオは、今でも装鞍でスタッフを手こずらせるが、「きょうはおとなしかった方。心身ともにだいぶ成長してきた」と指揮官は確かな手応えをつかむ。今後については明言を避けたものの、優先出走権を得たチャンピオンズC参戦の可能性については「もちろん!」と即答。進化を続ける4歳馬から目が離せない。

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