【秋華賞】アナザーリリック ラスト1冠射程圏 前走大外一気で古馬一蹴V

 「秋華賞・G1」(17日、阪神)

 秋華賞は本来、春のクラシック組の活躍が目立つ一戦だが、21年は別路線組に穴気配を漂わせる馬がいる。アナザーリリックだ。

 前走・佐渡Sが圧巻のレースぶり。初の古馬相手にもかかわらず、大外から直線一気の追い込みで2馬身半差の完勝。2着ゴルトベルクが次走で3勝クラスを、3着モズナガレボシが小倉記念を制したことで、この馬の評価が一気に高まった。

 林師は「前走は前残りの流れでしたが、強い競馬で勝ってくれました。ジョッキー(津村)もうまく乗ってくれましたね」と笑顔で振り返る。その後はいったん、福島県のノーザンファーム天栄に放牧へ。ラスト1冠を目標に定め、入念に調整を進めてきた。

 あくまで馬の成長を重視したローテを貫いた春。トライアルのアネモネSを制しながら、桜花賞をパス。しっかり間隔を取って、牡馬相手のNHKマイルCに挑んだ。結果は末脚不発で7着に終わったが、指揮官は「あの経験が前走で生きたと思っています」とレベルアップを確信する。

 コンビを組む津村としては、雪辱を期す一戦だ。2年前にはカレンブーケドールで2着と悔しい思いをした。「いいレースはできたと思いますが、2着では…。アナザーには1週前に騎乗して感触をつかんでいますし、前走の内容からもチャンスは十分あると思っています」。着実に成長を遂げた相棒とともに-。デビュー18年目でのG1初制覇へ、熱く燃えている。

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