【POG】9日の阪神2000m新馬戦に有力馬がスタンバイ(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 来週から西は阪神、東は東京に開催が変わる。いよいよ本格的な秋競馬が訪れた感じだ。今回は来春が楽しみな新馬のデビュー1週前の様子を4頭紹介したい。

 9日の阪神新馬戦(芝2000m)は3頭の有力馬がスタンバイ。アートハウス(牝、中内田、父スクリーンヒーロー)は厩舎の先輩で、秋華賞2着だったパールコードの初子になる。「きれいな跳びをする馬。ここまで順調に来ているし、緩さもなく、しっかりとした印象」と福永助手の評価は高い。中内田厩舎は新潟2歳Sを制したセリフォス(牡)を筆頭に、現2歳世代で出走した馬は全て3着以内の好成績。同馬にも大きな期待がかかる。

 タガノバルコス(牡、鮫島、父キタサンブラック、母タガノレヴェントン)は、タガノトネール、タガノディアマンテの半弟にあたる。野田助手は「手脚が長くてゆったりと走るタイプ。兄2頭よりも落ち着いていますね」と話す。ここまでに栗東CWと坂路を併用して、13本の追い切りを消化。「乗り込み量は十分ですし、初戦から動ける態勢にあります」と感触は上々だ。

 ショウナンアデイブ(牡、高野、父ディープインパクト、母シーヴ)は、1歳セレクトセールで5億6100万円(税込み)の高値がついた馬。師は「スラッとした体形。折り合いもつくので、長めの距離が良さそう。浜中Jに2週続けてまたがってもらい、一定の満足感を得てもらいました」とコメントした。高野厩舎、浜中Jのコンビで14年に秋華賞を制したショウナンパンドラと父もオーナーも一緒であり、初戦から注目したい一頭だ。

 東京にも大物候補がデビューを予定している。

10日の芝2000mを予定しているチェルノボーグ(牡、藤原英、父ディープインパクト、母コンテスティッド)は、18年のNHKマイルCで2着に好走し、今年の金鯱賞では3冠牝馬のデアリングタクトを負かして逃げ切りVを決めたギベオンの全弟にあたる。田代助手は「全兄よりもひと回り小さいし、タイプも違うけど、いい切れ味を持っている馬。ひと追いごとに良くなっているし、初戦から楽しみ」と、厩舎の現2歳世代5頭目の新馬勝ちへ向けて意気込んだ。

 昨年の3冠馬コントレイルの全弟サンセットクラウド(牡、矢作、父ディープインパクト、母ロードクロサイト)は、16日の東京新馬戦(芝1800m)を福永Jでデビュー予定。(馬三郎栗東支局・塩手)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス