競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、木村拓人（美浦）と塩手智彦（栗東）がお送りするＰＯＧ情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

　今週は日本でスプリンターズＳ、フランスで凱旋門賞が行われます。筆者はグリーンチャンネルでスプリンターズＳ当日のパドック解説（午前）と、夜は凱旋門賞の解説を担当させていただきます。こういう一大イベントに解説という立場で担当させていただくのは大変光栄なこと。予想をする上では感情をなるべくそいで、冷静に評価分析できればと思っておりますので、どうぞ皆様よろしくお願い致します。

　さて先週の振り返りですが、９月２５日の中山新馬戦（芝１６００ｍ）を勝ったのはビジュノワール（牝・中舘）。予定を１週間早めての初戦でしたが、危なげない内容で初勝利。スピードをうまくコントロールできれば上のクラスでも楽しめそうですね。いったんノーザンＦ天栄に放牧に出て、次走はこれから決めていくよう。２６日の中山芝２０００ｍを勝ったのはサインオブサクセス（牡・伊藤圭）。ハービンジャー産駒らしく重心の低いつくりで、タフな条件が合っていそうなタイプでした。こちらも山元トレセンに放牧に出て、様子を見ながら次走を検討するとのこと。

　２６日の中山ダート１２００ｍを、強い内容で勝ったのはタヤスゴールド（牡・岩戸）でした。師は「粗削りだけど強かったね。ブリーズアップセール出身だけどすぐに使わず、立て直してから使ったのも良かったと思う。このまま大事に育てて短距離ダートの大きいところを目指せる馬になってほしいね」とコメント。今後が楽しみですね。

　カンナＳを勝ったのはコラリン（牡・岩戸）。発馬では出遅れましたが、直線一気の追い込みで２勝目を挙げました。ノーザンＦ天栄に放牧され、次走は未定ですが、血統的には芝でもダートでも同じパフォーマンスで走れそうですし、どんなローテを選んでくるか楽しみです。

　シルクレーシングで募集された２歳世代で人気ＮＯ.１だったエピファニー（牡、宮田、父エピファネイア、母ルールブリタニア）はミッキークイーンの近親。黒光りして馬格にも恵まれた好馬体の持ち主で雰囲気を持っている馬ですね。１６日の東京芝１８００ｍにルメールでデビューすることが発表されています。同レースにはコントレイルの全弟サンセットクラウド（牡、矢作）も福永でデビュー予定。東京開催は良血馬同士の対決も楽しみですね。

　新潟の新馬戦で強いパフォーマンスを見せていたソネットフレーズ（牝・手塚）は弊社の社杯、デイリー杯２歳Ｓ（１１月１３日・阪神、芝１６００ｍ）に向かう。ファイナルアンサー（牝、手塚、父ハーツクライ、母ファイナルディシジョン）は１０日の東京芝２０００ｍに、ルメールでデビュー予定。（馬三郎美浦支局・木村）