凱旋門賞はどの馬を応援する? 日本調教馬、日本産馬、武豊のブルームなど

 「魁!海外馬券塾」(29日)

 過去の凱旋門賞では、我々は一丸となって日本調教馬を応援していたが、今年はそれほど単純ではない。スノーフォールはアイルランド調教馬とはいえディープインパクトを父に持つ日本産馬。つまり、子馬時代のスノーフォールを世話していたスタッフは北海道にいるわけで、その方は間違いなくこの牝馬に大きな声援を送るはず。また、武豊の凱旋門賞制覇を願うファンにとっては、恐らく序盤は先頭に立って馬群を率いるブルームの逃げ切りを祈ることになるだろう。

 逃げ馬に武豊が騎乗するのは2、3番手につけるであろうディープボンドにとって、これ以上ない幸運。武豊なら極端なスローや変則的なペースの逃げを打つとは思えず、平均ペースで正確なラップを刻む可能性が高い。どんな手に出るか分からない外国人騎手の先導より、よほど競馬がしやすい。ブルームもディープボンドも伏兵の評価で、後ろのマークが手薄になりそうなのも好ましい。2頭での行った行ったの決着になれば痛快だ。

 馬場の硬度は火曜(28日)の時点で3・5と、稍重と重の中間に近い状況。過去の日本馬の好走の多くが3・5~4・2の硬度の時であり、日本馬に対応しやすい馬場状態での争いになる見込みだ。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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