【ボート】桐生順平がイン逃げで桐生周年初V 「桐生なんで獲りたかったタイトル」
「赤城雷神杯・G1」(16日、桐生)
1号艇の桐生順平(34)=埼玉・100期・A1=がイン逃げを決めて1着。2月多摩川の関東地区選、4月の宮島ダイヤモンドカップに続いて今年3回目、通算では13回目のG1優勝を果たした。2着は菊地孝平(静岡)、3着は瓜生正義(福岡)だった。
桐生が初めて桐生周年の覇者となった。「獲りたかったタイトル。(名前が)桐生なんで。うれしいです」と誇らしげに語る。
ただ、レース自体は冷や冷やものだった。何とかインを死守したがピット離れで遅れた。さらに、3コースの宮之原がスタートで遅れ、4カドの菊地がまくりで1マーク襲いかかるが、全速逃げで振り切った。「(ピット離れは)技量不足。タイミングがズレた」と振り返る。仕上がり自体も5日目までは自信が持てていなかったが、優勝戦当日は「グリップする感じがあった」と好感触。本番でしっかり合わせてきた。
この優勝で賞金ランキングは5位に浮上。「気温が冷えてくれば調整がしやすくなる」。これからが桐生の“本番”の季節。このまま勢いを加速させる。