【新潟記念】ラーゴム 心身成長 唯一の3歳馬が古馬撃破へ

 「新潟記念・G3」(5日、新潟)

 春は粗削りな面が目立った3歳馬ラーゴムだが、立て直して心身ともに成長。最終追いでは我慢の利いた走りを披露した。得意の左回り二千で、きっちり折り合いがつけばタイトル奪取は十分可能。池添の手綱で古馬を蹴散らしてみせる。

 メンバー唯一の3歳馬が、ここで古馬撃破をやってのけるか。きさらぎ賞勝ち馬ラーゴムは2日、栗東CWで最終デモ。道中はずっと我慢させ、ゴーサインを出してからは、放たれる矢のように鋭く伸びた。5F68秒7と全体時計こそ目立つ数字ではなかったが、ラスト1Fは12秒0の好タイム。またがった森一(レースは池添)は「しまいの動きは良かったですね。あれだけ動けるんですから、身体能力は高いと思います」と称賛した。

 今回に向け、斉藤崇師は「人の指示で動けるようにしたい」というテーマを掲げた。皐月賞13着、ダービー12着と、いずれも折り合い面の課題を露呈して大敗。自我が強く、どうしても走りに力みが出てしまう。夏の間に立て直して競馬を教える必要があった。

 その点、今回の追い切りでは「先週は3、4コーナーで速くなってしまいましたが、今週はハミをかけながら直線に向かえた。ちゃんと待つことができていましたね」と指揮官は納得の表情だ。「カイバをよく食べるようになって、体がしっかりしてきました」。思惑通りの成長曲線を描いている。

 池添も、まさにうってつけの鞍上と言っていい。父はお手馬だったオルフェーヴル。3年前の当レースでは、ブラストワンピースを3歳Vへ導いている。栗毛の素質馬が、真価を発揮するチャンスがやってきた。

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