【新潟2歳S展望】良血アライバルがデビュー2連勝で重賞V狙う

 新潟の2歳王者決定戦。直近10年の最多ステップは新馬Vからの参戦馬が7勝、2着7回、3着7回と他路線を圧倒。オープン実績はそれほど重要ではなく、実戦経験よりも素質の高さが求められる傾向にある。新馬戦を好内容で勝ち上がった1戦1勝馬が中心だ。

 主役はデビュー戦を上がり3F33秒7の決め手で快勝したアライバル。母は15年桜花賞2着、オークス3着のクルミナルで、異父姉は昨年のアルテミスS2着のククナという血統馬だ。騎乗したルメールは「ディアドラみたい」と、同じ父の産駒で国内外のG1を制した名牝を引き合いに出して素質を絶賛。無傷V2での重賞獲りへ突き進む。

 相手筆頭は東京マイルの新馬戦を勝ち上がったクレイドル。好位から抜け出す優等生の競馬で、着差以上に余裕のある勝ちっぷり。センスの良さが光った。今年の皐月賞、ダービー3着馬ステラヴェローチェの半妹。兄同様、目指すはもちろんクラシック路線。まずは夏の越後路で存在感を示し、ノンストップで初タイトルをつかみとる。

 同舞台の新馬戦を逃げ切ったオタルエバー。好発からハナを奪うと、直線で後続を突き放し、4馬身差の圧勝劇を披露した。前走後は在厩で調整を続け、緩めることなく乗り込みを消化。1週前は栗東CWで併せ馬を敢行し、重心の低いフォームで伸びて古馬に先着。状態は申し分なし。潜在能力は相当で、エリート街道に乗れる器だ。

 ダリア賞は惜しくも首差2着に敗れたコムストックロード。スムーズに2番手で折り合って、直線でもしっかり伸びる好内容。ゴール前で勝ち馬に差されたが、負けて強しを印象付けた。1週前は美浦Wの併せ馬で併入に持ち込み順調そのもの。好勝負になるはずだ。

 小倉の新馬戦を快勝したサイードは、異父姉に重賞勝ち馬ベルカント、イベリスを持つ血統馬。将来的に活躍の場は、姉同様に短距離路線の可能性はあるが、世代限定戦ならマイルも守備範囲とみた。

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