【函館記念】亀田、サトノエルドールで真のG獲る 葵Sで重賞初V、今度は格も

 「函館記念・G3」(18日、函館)

 5月の葵S(レイハリア)でJRA重賞初Vを飾った亀田温心騎手(20)=栗東・北出=が、函館記念にサトノエルドールとのコンビで出陣する。葵SはG3の格付けが見送られたため表記は「重賞」。今度は「G(グレード)」のついたタイトル奪取へ意気込んでいる。さらに土曜の函館2歳Sにはリトスがスタンバイ。この週末は大きな飛躍のきっかけをつかみそうだ。

 まさにビッグチャンスだ。デビュー以来、土日の重賞に連続騎乗するのは初めて。しかも、2頭とも勝機のある馬なのだから、亀田が燃えないわけがない。

 函館記念はサトノエルドールとの初コンビで臨む。前哨戦の巴賞でVに導いたルメールが、今回はカフェファラオに騎乗するため、有力馬とタッグを組むチャンスが巡ってきた。「函館で結果を出していますからね。今回は抜けた馬もいないと思いますし、チャンスは十分にあると思います」とVのイメージを描く。

 そして、どうしても勝ちたいモチベーションがある。葵Sを勝ったものの、格付けを見送られた重賞だった。「僕自身は葵Sの勝利はうれしかったのですが、いろいろな人から“G”がついていないねと言われました」と振り返る。さらに2着馬とは際どい鼻差で勝利の実感も薄かった。「接戦だったので勝った気がしなくて…。だから、次は絶対に勝っていると確信できる勝ち方ができたらいいですね」と強い意気込みを示した。

 函館2歳Sのリトスは、デビューから2戦連続でコンビを組む。「(馬体は)小さいけどスピードを感じる馬。追い切りの雰囲気は良かったし、今回は控える競馬になるかもしれないけど、番手からでもレースはできます」とこちらも手応えは十分だ。

 自身を含め団野、菅原明、斎藤と重賞勝ちが4人、さらに勝ち頭の岩田望は既にJRA152勝をマークしている。同期のライバルたちに負けていられない。「まだ納得できる騎乗ができていない。だからこそ今週しっかり結果を出してアピールしたいですね」。熱い闘志で期待に応えてみせる。

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