【日本ダービー】サトノレイナス偉業へ状態バッチリ 史上4頭目牝馬ダービー制覇挑む

 「日本ダービー・G1」(30日、東京)

 史上4頭目となる牝馬Vを目指すサトノレイナスは26日、美浦Wで先週と同じくセリユーズ(5歳2勝クラス)を追走する形でスタート。若干はやる気持ちを見せたが、そこは鞍上のルメールが上手にエスコート。馬のリズムを大事に運び、直線は内からじわりと並び掛け、5F67秒2-38秒8-12秒6を刻んだ。速い時計をマークした先週から一転、余力を残しての最終調整となった。

 ルメールは「きょうは我慢させた。時計は遅いと思うけど関係ない。一番大事なのは馬のコンディション。バッチリだと思います」と好感触だ。阪神JF、桜花賞ではともに2着に惜敗したが、「1600メートルではスピードが不足していた。2400メートルなら間に合うと思う」と距離延長に自信をのぞかせた。

 Vの可能性が高いとみられていたオークスではなく、あえてダービーに参戦する経緯について、国枝師は「桜花賞の直線の脚を見て、牡馬に混じっても遜色ないなと思った。ルメールさんもダービーに出るなら乗りたいと言ってくれた。オーナーも快諾してくれたので」と説明する。

 オーナー、そして指揮官にとってダービー制覇は悲願。ラストのバトンを託された優勝請負人は「彼女はとても能力が高い。牡馬相手は大きな挑戦だけど、勝つ自信はあります」とキッパリ言い切った。新たな歴史の扉を開く準備は整っている。

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