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【日本ダービー】ワンダフルタウン頂点へ 和田竜も絶賛“テイエムオペラオーに近い”

 「日本ダービー・G1」(30日、東京)

 陣営の熱い思いを背に、ワンダフルタウンが夢の舞台へ挑む。母も手掛けた高橋義忠調教師(52)=栗東=にとっては、厩舎ゆかりの血統でもあり、より一層熱い視線を注いでいる。鞍上の和田竜二騎手(43)=栗東・フリー=も、コンビを組んだ名馬テイエムオペラオーに近いと高く評価。不振の青葉賞組から今年こそは頂点に立つ。

 目下重賞連勝中。しかし、決して字面通りの順風さではなかった。京都2歳S後は爪の不安で放牧先からの帰厩が遅れ、青葉賞は何とか間に合わせた仕上がりだったというワンダフルタウン。高橋忠師が回顧する。「距離が距離だけに、呼吸器系が心配でした。10点満点でいえば7・5点」。それでも、道中落鉄する不利がありながらV。最上の結果で応えてみせたのだから、その素質の高さには恐れ入る。

 師にとって、深い縁を感じる一頭だ。「厩舎開業3年目に初めて預かったディープインパクト産駒が、お母さんのシーオブラブ。小さかったし、体も弱かったけど、こんないい子が産まれるなんて。その子どもでダービーに行けるのは感慨深い」と目を細める。

 デビュー前から手綱を取る和田竜にとっても特別な馬と言っていい。「骨格が違う。こんなに動きの滑らかな馬はまずいない。オペラオーに近い」。自身の代名詞的存在でもある顕彰馬を引き合いに出して絶賛。自身10回目のダービー挑戦に腕ぶした。

 思い出すたび、奥歯に力が入る。テイエムオペラオーで挑み、3着に敗れた99年ダービーだ。「けやき(3~4角)から流れが速くなり、前の馬をパスしようとしたらグンと行ってしまった。待ち切れなかったのが悔やまれる。冷静やったら勝ち負けしていたなぁ…って。今でも夢に出てくる」。悔しさは色あせない。しかし、前向きな気持ちも変わらない。「負け続けて、勝ちたいと思うほど重みがある。そこで勝つことに意義があると思う」。そしてこう続けた。「43歳になった今、こんなにいい馬が巡ってきたか」。機は熟した。

 狙うは青葉賞組初のダービー制覇。指揮官が「全てを出し尽くして勝ったわけじゃないから」と上積みの見込める大本番へ意欲を見せれば、主戦は「流れに乗りやすいし、自在性がある。青葉賞では左回りの方が断然いいと感じた。1週前の感触では爪も大丈夫」と、こちらも意気揚々だ。いざ、7398頭の頂点へ-。トレーナーとジョッキーの熱い思いをその背に乗せ、再び新緑の府中で最高のパフォーマンスを見せる。

 青葉賞覇者のワンダフルタウンは25日朝、栗東坂路で調整。ゆったりとした脚さばきで、4F63秒0-45秒6-13秒8と末脚を伸ばした。高橋忠師は「前走後は1週間疲れを取って乗り始めました。ダメージはないですし、爪も心配していたけど、問題ないですね」と好気配を伝える。「最初からダービー向きだと思っていた。今回、どこまでやれるかですね」と期待は大きい。

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