【天皇賞】ディープボンド豪快走!朝一番の栗東CWを大跳び一気 仁川開催は追い風に

 「天皇賞(春)・G1」(5月2日、阪神)

 阪神大賞典勝ち馬ディープボンドが28日、栗東CWで豪快なフットワークを披露。G1タイトル奪取に向けて好ムードを漂わせた。

 抜群の仕上がりだ。阪神大賞典を5馬身差で圧勝したディープボンドは、和田竜を背に栗東CWへ。大跳びの豪快なフットワークで朝一番のコースを駆け抜けると、83秒8-38秒9-12秒8を計時した。1週前には79秒6-37秒9-12秒3の好時計で僚馬を突き放しているだけに、状態面は申し分ないと言えそうだ。

 迫力満点の最終リハを見守った大久保師は「1週前にしっかりやったし、さらに距離も長くなるので今週は折り合い重視。前走と同じか、それ以上の状態で出せる」と仕上がりに太鼓判。デビューから11戦中10戦でコンビを組む和田竜も「余裕があったし、相変わらずいい跳びをしてますね」と笑顔を見せる。

 2020年はクラシック3戦を皆勤(皐月賞10着、ダービー5着、菊花賞4着)。年明け初戦の中山金杯こそ14着と大敗したものの、その後に休ませたことが吉と出た。師は「実が詰まってトモの厚みも出てきた」と目を細める。

 阪神コースも追い風となりそうだ。和田竜は「スタミナが要求されるタフなコース。スタミナ勝負に持ち込みたいディープボンドにとっては分がある」と説明。週末の雨予報についても「恵みの雨にもなる」とニヤリだ。指揮官も「重馬場をこなすパワーがついている。(道悪を)他の馬が苦にして、力勝負になれば楽しみ」と期待をにじませた。

 父キズナは4歳で挑んだ春盾で1番人気4着。5歳時も1番人気7着に終わった。才能を開花させたステイヤーが、父が果たせなかった春の頂点へ一気に駆け上がる。

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