「羽田盃・Ｓ１」（２９日、大井）

　南関東クラシック第１弾。京浜盃に続いてもう一度、セイカメテオポリスに◎だ。８番人気で６着。先物買いとはいかなかったが、“やはり走る馬！”と納得できるレース内容だった。

　５カ月半ぶりの一戦で１９キロ増の馬体は、成長分も含めて決して太くは映らなかったが、中身までは完全に伴っていなかったようだ。レース勘が戻っていなかったか、行きっぷりもひと息で、前残りの決着に道中は最後方。それでも、直線での脚には、能力の片りんを感じさせた。勝ち馬に次ぐメンバー２位タイの上がり時計で、５着のランリョウオーに４分の３馬身差なら上々。それを使っての大幅な変わり身を、想像させるには難しくなかった。

　前走時と同様、中間は毎週のように併せ馬でビッシリと追われて、反動どころか、期待通りの上昇ぶりを示している。前走はアランバローズの出遅れはあったものの、一線級とも互角にやれる手応えはつかんだ。外へ張り加減に出たが、本来はスタートセンスも良く、スッと好位に付けられる脚がある。

　砂をかぶってもひるまない勝負根性は３走前で証明済み。頭数がそろった今回では大きな強みとなる。追ってバテない末脚からもちろん、さらなる距離延長は好材料だ。さらに何と言っても、名手・御神本の連続騎乗は心強い。前走で癖はインプットされたはず。いろいろな経験を積み、それは確実に実になっているのは間違いない。もう一度、勝負だ！（１３）の単勝。

（デイリースポーツ・村上英明）