【POG】ダノンザキッド「チャレンジャー精神で」(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 牡馬クラシック第1弾の皐月賞(18日・中山、芝2000m)が目前に迫ってきた。デビューからクラシック候補と言われていた2歳王者ダノンザキッド(牡、安田隆)が前走の弥生賞で③着に敗れたことで、一気に混戦模様になった印象。どの馬にもチャンスが出てきた感じだ。

 今週はその中から有力馬3頭の1週前の様子を伝えたい。

まずは巻き返しを狙うダノンザキッドから。1週前の7日は栗東CWで僚馬リアンクール(3歳1勝クラス)と併せ馬。6Fで約5馬身追走するハード追いを敢行。残り1Fで馬体を並べ、最後は併入。6F80秒3-36秒8-11秒7をマークした。師は「追いだしてからどれだけはじけるかと思ったが、もうひとつ伸び切れず何とか追いついた感じだった。ただ、その後に追い切り時計を確認したらむちゃくちゃ速かった」と納得した様子。「今回はチャレンジャー精神で臨みたい。舞台も3度目だし、もっといい走りができれば」と意気込みを語った。

 ドバイ帰りの北村友を背に、G1獲りを狙うラーゴム(牡、斎藤崇)。1週前の7日は栗東CWで僚馬ララクリスティーヌ(3歳1勝クラス)との併せ馬。6Fで約3馬身先行。残り4Fで馬体を併せて、そのまま併入。しまい重点で6F84秒7ー38秒1ー11秒9をマークした。師は「力まずに折り合ってリズム良く走れました」とイメージ通りの内容に目を細める。「まだトモに緩さは残るが、徐々にしっかりしてきています。今回もレースへ行っての力みが課題になりますが、前走で鞍上が我慢をさせてくれたことが今回に生きれば」と見通しを語った。

 吉田隼との新コンビで挑む共同通信杯5着のステラヴェローチェ(牡、須貝)。1週前の7日は栗東坂路で僚馬モンファボリ(3歳1勝クラス)と併せて、4F53秒1-13秒0をマークした。しまい1Fの時計はやや物足りない印象だが、ケイコにまたがった吉田隼は「まだ緩いところがありますし、降雨明けで馬場も悪かったですからね。動き自体は良かったですよ」と納得の表情。重賞勝ち馬で、G1でも②着に好走した底力を大一番で見せつける。(馬三郎栗東支局・塩手)

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