【POG】バスラットレオンは古川奈で自己条件へ(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今回の目玉は13日阪神の3歳1勝クラス(芝1600m)に出走するバスラットレオン(牡、矢作)。昨年7月の札幌新馬戦(芝1800m)を勝ち上がった後は、札幌2歳S3着、京都2歳S6着、朝日杯FS4着、シンザン記念3着と4戦続けて重賞に挑戦。全て小差の競馬を続けており、ポテンシャルは重賞級と言っても過言ではないだろう。その馬に今週デビューの新人女性騎手・古川奈穂が騎乗予定となっていることが矢作師から発表された。師の粋な計らいもあり、舞い込んできたビッグチャンス。古川奈Jは「(3月4日現在)中間に1度乗せてもらいました。他の3歳馬と比べても馬体がしっかりしていますし、パワーもあります。能力の高さを感じました。大きなチャンスだと思っていますし、結果を出したいです」と意気込みを話してくれた。平場戦ということもあり、斤量は4キロ減の52キロ。ここで勝利を挙げてオープン入りを果たし、また重賞戦線での活躍を見たい一頭だ。

 昇竜S(13日、中京・ダート1400m)を予定している全日本2歳優駿7着のデュアリスト(牡、安田隆)。前走について、師は「スタートで後手を踏み、その後に逃げた勝ち馬が強引に前へ入ってきて、控えざるを得ない形になった。先手を取れなかった」と敗因を分析する。それまで3連勝で交流G2勝ちもある実力馬。「(実績がある)千四になるのはプラス。スムーズな競馬ができれば、力は上位だと思っているので」と巻き返しへ向けて力を込めた。

 2月28日の阪神で3歳1勝クラス(ダート1400m)を逃げ切って2戦2勝としたクインズメリッサ(牝、宮本)。師は「スタートが決まったのが大きかったね」と喜んだ。今後は放牧を挟んで、端午S(5月2日、阪神・ダート1400m)を予定。「まだゲートに不安があるので、中間に練習をしっかりしてからレースへ向かいたい」と今後の展望を話した。僚馬で27日の小倉未勝利戦(芝1800m)を勝ったエタリオウの異父弟サンデージャックは放牧に出して、次走は未定。

 放牧中で、ダート1400mで2連勝中のスマッシャー(牡、吉岡)も端午Sへ。師は「徐々に馬体が増えて良くなり、力も付けてきています。『距離が延びても大丈夫だと思います』と鞍上の坂井Jも話しており、端午SのあとはユニコーンS(6月20日、東京・ダート1600m)を考えています」と話した。僚馬で若葉S(20日、阪神・芝2000m)を予定するジャッカル(牡)は武豊Jとの新コンビで挑むことが決まった。 

 28日の阪神未勝利戦(芝1800m)でデビュー戦ながらメンバー最速の上がり3F33秒1で後方一気を決めたスノーフェアリーの半妹シュレンヌ(牝、安田翔)。今後は放牧を挟んで、忘れな草賞(4月11日、阪神・芝2000m)を視野に入れて調整される。(馬三郎栗東支局・塩手)

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