【オート】荒尾聡が全日本選抜V 7周目の逆転でSGV5

 「全日本選抜・SG」(23日、浜松)

 開催最終日の12Rで優勝戦が行われ、荒尾聡(39)=飯塚・27期=が7周1角で抜け出し、大会初制覇を飾った。SG制覇は3年連続で、2020年4月のオールスターに続き5回目。大会5連覇に挑んだ鈴木圭一郎は2着、グランドスラムを目指した青山周平は3着だった。

 飯塚の勝負師・荒尾が必殺技で抜け出し、鈴木の大会5連覇と、青山の全冠制覇を阻止した。2019年以降のSG10回のうち、優勝3回は、青山の4回に次ぐもの。昨年のオールスター(飯塚)に続き、今年もSGの第1弾は荒尾が制した。

 レースは、試走26の一番時計で1番人気だった1枠の鈴木がSで後れ、2枠の青山が1角を先取りして主導権を握った。伊藤、鈴木、木村と続き、荒尾は5番手から1周3角で木村と鈴木を差して3番手に浮上した。

 「試走は今節の中で一番いい感じでした。周平が逃げていたけど、(伊藤)ノブさんが追いかけていたので、隙が出ればと思っていた。僕のが一番いい感じだったので、音をさせないよう、機をうかがっていました」

 そのままの態勢が続いた7周1角で、満を持していた荒尾が、伊藤と青山の内に切り込んで抜け出した。いったん5番手まで下がった鈴木は、離された2着に追い上げるのがやっとだった。

 「前検日(18日)が結婚記念日だったので、嫁さんにいいプレゼントになりました。これ、書いといてください」と笑う荒尾。次走は3月17日から飯塚で開催される特別G1・共同通信社杯プレミアムカップに出場予定。再び青山、鈴木らとハイレベルな優勝争いになりそうだが、「勝ったあとが大事なので頑張ります」と必勝を誓った。

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