「スワンＳ・Ｇ２」（３１日、京都）

　改修前の京都競馬場で行われた最後の重賞を制したのは、１１番人気の伏兵カツジ。岩田康の積極果敢な騎乗が光り、４角先頭の強気の競馬で後続の追撃を振り切った。勝ち時計は１分２１秒２（良）。１８年ニュージーランドＴ以来となる２つ目のタイトルを手にし、マイルＣＳ（１１月２２日・阪神）の優先出走権を獲得した。

　岩田康は「この馬のオファーがあったときから、絶対に勝ってやろうという気持ちでこの日を待っていました。ゲートをスムーズに出て、この馬のリズムで運び、直線もうまく外に出せました。楽勝でしたね。この勢いに乗って、もっと馬が自信を持ってくれたら」と次のＧ１を見据え、京都競馬場のラストを飾り、「最高です！」と明るい表情を見せた。２着に３番人気のステルヴィオ、３着に２番人気のアドマイヤマーズが入り、３連単は６６万２６１０円の波乱に。なお、１番人気のサウンドキアラは１０着に敗れた。