凱旋門賞“2強”崩す馬は現れるか

 「魁!海外馬券塾」(9日)

 5日に行われたセプテンバーS・G3(オールウェザー、英ケンプトン)に出走したエネイブルは、61キロの斤量をものともせず楽勝し、3勝目を狙う凱旋門賞・G1(10月4日・仏パリロンシャン)に向け見通しは明るくなった。20年はエネイブルと、G1・3連勝中の3歳牝馬ラブの一騎打ちムードが漂うが、この2頭に挑む伏兵候補が今週末の各レースに出走する。

 13日のパリ大賞・G1(仏パリロンシャン)には、英ダービーを人気薄ながら逃げ切ったサーペンタインが登場。同5着だったイングリッシュキングや独ダービー馬インスウープと対戦する。同日、同競馬場のフォワ賞・G2は英ゴールドC3連覇の最強ステイヤー、ストラディバリウスの参戦に注目。昨年の凱旋門賞3着馬ソットサスを相手に、互角の競馬をするようなら本番でも楽しみな存在になる。

 仏オークスのディアヌ賞を制したディープインパクト産駒ファンシーブルーも今週末に出走予定。ただ、ヴェルメイユ賞・G1(13日・仏パリロンシャン)か、地元アイルランドのレースのどちらに出るのか直前まで分からない。さらにはセントレジャー・G1(12日・英ドンカスター)から凱旋門賞へ挑む馬が出現する可能性もあり、目の離せないレースが続々と行われる週末になる。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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