【POG】2歳戦独断評価 圧勝のG1馬息子オーソクレース将来性に高評価

 2歳新馬戦が前週末、札幌、新潟の2競馬場で計6レース行われ、9日の札幌5R・芝1800mでは16年宝塚記念などG1を2勝したマリアライトの牡馬、オーソクレース(父エピファネイア、美浦・久保田)が直線一気で快勝。同日の新潟6R・芝1600mでは、17年東京新聞杯を制したブラックスピネル(父タニノギムレット)の妹インフィナイト(牝、父モーリス、栗東・音無)が人気に応えて、初陣を勝利で飾った。

 母にG1を2勝したマリアライトを持つ良血馬が快勝発進を決めた。道中4、5番手追走したルメール騎乗の1番人気オーソクレースが、直線でメンバー最速の上がり33秒9の鬼脚を発揮してライバルたちをごぼう抜き。見事にデビュー戦を勝利で飾った。勝ちタイムは1分51秒3。1馬身3/4差の2着は2番人気のシティレインボー。さらに1馬身1/4差の3着は4番人気のトーセンガーリーが入った。ルメールは「ゲートがまだ遅くて子どもだけど、乗り味はとても良かった。距離は二千でも大丈夫」と素質を高評価。母も管理していた久保田師は「ホッとしました。体幹がしっかりしていますね。根性があるのも似ているかな」と喜んでいた。(レース評価B、将来性☆☆☆☆☆)

 

 先週の新馬戦勝ち馬評価一覧

テーオーメアリー(牝、父モーリス、栗東・梅田)

 土曜札幌、5R・芝1200m、ルメール「スピードがあるね。息も入ったし、ゴールまで伸びてくれた」、梅田師「この血統が芝で行けたのだから先が楽しみ」(B、☆☆☆)

ストゥーティ(牝、父モーリス、栗東・奥村豊)

 土曜新潟、5R・芝1600m、福永「理想的なポジションで競馬ができた。切れる脚はないので距離はもっと延びた方がいいかな」、奥村豊師「気持ちがしっかりしている。次走は様子を見てから」(B、☆☆☆)

サウンドブレイズ(牡、父パイロ、栗東・高柳大)

 土曜新潟、6R・ダート1800m、幸「少し押して前へ。楽に行ってたわけじゃないけど、最後までしっかり走ってくれました。よく差し返してくれました。距離はもっとあった方が良さそうですね。非力なところがあるので、きょうの馬場も良かったのでは」(C、☆☆)

ランドオブリバティ(牡、父ディープインパクト、美浦・鹿戸)

 日曜新潟5R・芝2000m)三浦「雨馬場で走りづらそうだったが、並ばれそうになってから前に出ようとしていた」、鹿戸師「まだ子ども。もっと成長してくれれば」(B、☆☆☆☆)

インフィナイト(牝、父モーリス、栗東・音無)

 日曜新潟6R・芝1600m、北村友「スタートが良く、二の脚も速かったので、好位から競馬ができました。楽な流れの中で走ることができたし、最後まで脚も衰えませんでした。センスのある馬です」(B、☆☆☆☆)

 先週の主な未勝利勝ち馬

ショックアクション(牡、父グレンイーグルス、栗東・大久保)

 土曜新潟芝1600m、福永「新馬戦で流れに乗る競馬を教えてもらっていましたからね。スタートも出てくれましたし、楽に行けたのが大きかったと思います」(B、☆☆☆)

(レースはS、A、B、C、D、将来性は☆による5段階評価)

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