ミシェルに短期免許への道開ける JRA女性騎手に対する成績要件新設

 JRAは5日、短期免許制度における女性騎手に対する成績要件の新設を発表。申請に必要な女性騎手の騎乗実績が緩和された。

 外国騎手の短期免許獲得の条件は厳しく、

 (1)所属国でのリーディング上位者

 (2)凱旋門賞やブリーダーズCなどの指定外国競走、あるいはJRA・G1を2勝以上

 -という基準の一つを満たしていることが条件。しかし、女性騎手がより活躍できる環境を整えることを目的として、新たな条件が加わることになった。中には「仏国の女性騎手は本拠地において過去2シーズンのうちいずれかで女性リーディング1位」という項目があり、“美し過ぎる騎手”と日本でも人気を集め、JRA通年免許試験受験を表明しているミカエル・ミシェル騎手(25)=フランス=にとっては願ってもないチャンスが到来したと言える。無論、コロナ禍の収束次第だろうが、2018年に72勝を挙げて女性リーディングに輝いた彼女が、短期免許での再来日を足掛かりに大きな夢を実現させる可能性が高まった。

 【新設された成績要件】

 (1)米、加国の女性騎手は北米地区を本拠とし、過去2シーズンのうちのいずれかで女性騎手における北米賞金リーディング1位。ただし、当該シーズン10勝以上、かつ、北米賞金リーディング50位以内に限る。

 (2)英、仏、愛、独、新国、香港の女性騎手は各本拠地において過去2シーズンのうちいずれかで女性騎手におけるリーディング1位。ただし、当該シーズン10勝以上、かつ英、仏国ではリーディング50位以内、愛国では同30位以内、独、新国、香港では同10位以内の場合に限る。

 (3)豪州の女性騎手はニューサウスウェールズ州、またはヴィクトリア州のメトロポリタン競馬において過去2シーズンのうちいずれかで女性リーディング1位。ただし、当該シーズンの当該メトロポリタン競馬において10勝以上、かつリーディング30位以内に限る。

 (4)当該年または過去2年でインターナショナル・カタロギング・スタンダーズのパート1に定めるG1競走に優勝した女性騎手。

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