【フィリーズR】ヒメノカリス好素質 武豊も絶賛「めっちゃいい馬」
「フィリーズR・G2」(15日、阪神)
例年以上にレベルが高い、今年の3歳牝馬世代。上位の牙城を崩すのは容易ではないが、2月の京都未勝利戦で圧巻のパフォーマンスを披露したヒメノカリスならば、勢力図を塗り替えることができるかもしれない。
スタートで体勢を崩したが、二の脚鋭く、大外枠から2番手へ。楽な手応えで直線へ向くと、鞍上の手綱は持ったまま。涼しい顔で後続に3馬身半差をつける完勝劇を演じた。池江師は「初戦(3着)は馬場が緩かったし、勝ち馬のマークがきつくて外から押し込められましたから。2戦目は力通りという内容でした」と順当勝ちを強調する。
前走後は短期放牧を挟み、ここを目標に順調に乗り込んできた。1週前は栗東坂路でトスアップ(4歳1勝クラス)と併せ、新コンビを組む武豊を背に、4F53秒9-39秒2-11秒8を馬なりでマーク。2馬身先着を果たし、「めっちゃいい馬」と名手をうならせた。
G1・2勝馬アルアインの全妹。巨漢の兄とは100キロほどの体重差はあるが、指揮官は「よく食べてくれるのは強み。ちょっとずつ似てきましたよ。筋肉がついてきましたからね」と確かな成長を感じている。1勝馬ながらも、潜在能力はかなりのもの。抽選を突破し、自力でクラシックへの扉を開く。