富田暁が一時帰国 豪州で成長した姿見せる「楽しみ」

 武者修行の成果を見せつける。19年8月からオーストラリアで騎乗している富田暁騎手(23)=栗東・木原=が、騎手免許更新試験のため一時帰国。21日から栗東トレセンで調教をつけており、今週25、26日は京都で11鞍に騎乗する。

 オーストラリアでは8勝をマークしたが、遠征当初は日本競馬との質の違いに戸惑うこともあったという。「ポジション取りも違って、向こうは激しい。慣れるまで苦戦して2カ月ほど壁に当たりました。でも、今は対応できていると思うし、乗り鞍も増えてきました。メンタルが成長したと思う。行って良かったと思っています」と目を輝かせる。

 現地では2歳年上のレーンの家に住み、日々の生活を支えてもらっている。「いろいろと教えてもらって、兄ちゃんみたいに面倒を見てくれる」。豪州でトップクラスの成績を残し、日本でも大ブレークした名手から吸収することも多いようだ。

 土日のレースが終われば、再び豪州へとんぼ返りだ。「久々に日本で乗るので楽しみ。成長した姿を見せられれば」。若きホープは今、この上ない充実感を覚えている。(デイリースポーツ・井上達也)

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