ルーキー斎藤 G1初騎乗へ不安なし
「ホープフルS・G1」(28日、中山)
今年のJRA・ラストG1で夢のひとつがかなう。ルーキー・斎藤新騎手(18)=栗東・安田隆=が、待ちに待ったG1初騎乗だ。
ここまでJRAで積み重ねてきた白星は41勝(他に地方2勝)。マイルCSで先にG1騎乗を果たした岩田望(37勝)を抑え、堂々同期でトップの数字をマークする。「切磋琢磨(せっさたくま)できる同期の存在はありがたいこと。刺激になりますね」と感謝の気持ちを口にする。
メモリアルのパートナーは、同じく開業1年目でJRA・G1初挑戦となる長谷川厩舎のクリノブレーヴ。初めてコンビを組んだ前走の未勝利戦(中京)では、好位から抜け出す正攻法の競馬で初勝利をプレゼントした。「先行して持ち味を生かしたい。強い馬と戦って、どこまでやれるかですね」と大舞台に胸を躍らせている。
「不安というよりかは、高揚感の方が大きいです。積極的な競馬ができれば」と静かに闘志を燃やす。勝てばグレード制を導入した84年以降の最年少JRA・G1優勝記録となる。フレッシュさを武器に、勇猛果敢な騎乗で波乱を呼びたい。(デイリースポーツ・赤尾慶太)