四位、トレーナーでもダービー制覇だ 調教師試験を2度目で突破「ホッとしました」

 JRAは5日、令和2年度の新規調教師免許試験合格者を発表。日本ダービー2勝の四位洋文騎手(47)=栗東・フリー=ら8人が、見事に難関を突破した。原則として免許期間の始期は来年1月1日からとなるが、四位は2月末に騎手免許を返上。3月1日からトレーナーとして、新たなホースマン人生を歩む。

 ウオッカを64年ぶりの牝馬ダービー制覇(07年)へ導き、翌年にはディープスカイで連覇を達成など、JRA通算1583勝(5日現在)の四位が2度目のチャレンジで難関を突破した。

 「とりあえずホッとしました。それだけです。栗東トレセンのスタンドに合格者が貼り出されるのは分かっていましたが、自宅に帰ってネットで確認しました。とにかく、すごい(お祝い)メールの量で。それだけ注目されている証拠ですね」と驚きとともに胸をなで下ろした。

 40歳を過ぎたあたりから、周囲から「調教師にならないのか」と声を掛けられるようになった。「ジョッキーにはない、やりがいのある仕事」と、徐々にその思いは強くなり、受験を決意した。昨年不合格の報を受けてからの1年は、とてつもなく長い時間だった。「若い頃と違って、この年で鉛筆を持つのは厳しかった。原動力はいろいろあるが、やっぱりみんなに支えられて、応援されたことが大きい」と感謝する。

 トレーナーとしての目標に「騎手として勝たせてもらった、ダービーを獲れる馬を預かって出走させたい」と掲げた。来年の2月末でジョッキー生活にピリオドを打つ。「2度と(競馬に)乗れなくなるわけですから。残された日々を感謝し、いろいろな思いを込めて騎乗したい」。28年間の集大成へ、完全燃焼を約束した。

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