「チャンピオンズＣ・Ｇ１」（１２月１日、中京）

　モズアトラクションは２９日朝、栗東Ｂを１周。軽快な脚さばきで、気持ち良さそうに冷たい風を切った。松下師は「いい状態ですよ」と納得の表情を浮かべた。

　枠は１枠２番。「良かったです。ロスなく運べますしね。あとは自分の競馬で、いかに脚をためて直線に向けるかですね」と、師は前向きな言葉を並べた。藤岡康も「枠はどこでも大丈夫だと思っていた。道中はロスなく立ち回って、直線勝負ですね」と既に腹はくくっている。

　前走のシリウスＳは１２着と大敗したが、放牧でしっかりと立て直した。指揮官は「平安Ｓから北海道でも３走して、疲れというより、気持ちの面があった」と振り返り、「この放牧でそのあたりもリフレッシュできた」と心身ともに状態は申し分ない。

　事前発表馬体重は前走比１４キロ増の５０８キロ。「輸送して減るので、大きな増減はなくレースに向かえると思う」と不安視していない。５走前の平安Ｓでは、今回人気の一角を占めそうなチュウワウィザードに鼻差の２着、３着のオメガパフュームには１馬身１／４先着している。「斤量差はあったけど、うまくかみ合えばあれくらいはやれる馬。無欲で臨んで、あとは展開が向くか向かないかだけですね」と愛馬を信じて送り出すだけだ。

　「いいメンバーがそろいましたが、決め手は見劣らないので」と鞍上も気合十分。持ち味の末脚を最大限に引き出し、虎視たんたんと栄冠を目指す。