【ジャパンC】スワーヴリチャード前年以上の出来 マーフィー「状態は完成」

 「ジャパンC・G1」(24日、東京)

 スワーヴリチャードは20日、栗東坂路でシャープな伸びを披露。騎乗したマーフィーの感触も良好だ。昨年大阪杯以来のVへ、態勢は整っている。21日に出走馬と枠順が確定。22日に一部ウインズで前々日発売が行われる。

 たまりにたまったうっぷんを晴らすか。スワーヴリチャードは新コンビを組むマーフィーを背に栗東坂路でグランドデューク(2歳1勝クラス)と併せ馬。徐々にペースアップし、軽快なフットワークから鋭い脚さばきを披露。4F50秒6-36秒5-12秒2で0秒4先着を果たした。

 この中間からチークピーシーズを着用。レースで使用するかは未定だが、鞍上は「師からは、チークの感触を確かめながらラスト1Fの反応を見て、と言われました。動きはとても力強く、状態は完成されています」と手応え十分だ。

 中間は坂路で追い切りを重ねた。「競馬でもう一つピリッとしないのでスイッチを入れるため」と庄野師は調教の意図を説明。「馬体も見栄えがいいし、かなりいい状態で仕上がってると思います」と納得の表情を見せた。

 昨年は天皇賞・秋10着から巻き返して3着。今年も天皇賞・秋7着から同じローテとなった。「昨年のジャパンCよりも上積みはあるという気配は感じる。馬体も5歳秋で完成期。精神的にも大人になっている」と指揮官は前年以上の出来を強調した。

 18年の大阪杯以降、勝利から遠のいている。「“メイチ”勝負のつもりで」と師が言えば、「楽しみでしょうがない。ガンバリマス!」とマーフィーも闘志満々だ。

 英国の若き天才のエスコートで輝きを取り戻す。

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