【マイルCS】ダノンプレミアム秋盾に続き2着 川田「申し訳ない」

 「マイルCS・G1」(17日・京都)

 春の安田記念でG1初勝利を飾った3番人気のインディチャンプが、好位から抜け出し完勝。15年のモーリス以来、史上7頭目の同一年・春秋マイルG1制覇を達成した。1番人気のダノンプレミアムは2着。3着には一昨年の覇者で、昨年2着の6番人気ペルシアンナイトが入った。

 歯車はピタリとかみ合っていた。ただ、最後のワンピースが埋まらなかった。1番人気ダノンプレミアムは2着。久々のG1奪取は成らなかった。

 好スタートを切ると外めの4番手へ。4コーナーで楽に前に取り付くと、あとは一気に抜け出すだけ。しかし直後にいたインディチャンプが内から一瞬にして抜け出すと、懸命に抵抗はするものの、最後までその差は詰まらなかった。

 前走の天皇賞・秋に続く悔しい銀メダル。レース後、川田と中内田師は検量室内のVTRを何度も食い入るように確認。その間、何度か言葉をかわして敗因を探り合った。師は「プレミアムの競馬はできて、負けた。雰囲気も良くいい体で持ってこられた。正直、悔しい」と唇をかみしめれば、川田も「予定通りの競馬で、いい内容だった。勝つという結果だけが得られなかった。応援してくれた方々に申し訳ない」と厳しい表情だった。

 17年の朝日杯FS以降、近いようでなかなか届かないG1タイトル。次走は未定だが、陣営は今度こその思いを強く誓ったことだろう。

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