【菊花賞】メロディーレーン さぁ大仕事 小さな牝馬が史上3頭目の偉業へ

 「菊花賞・G1」(20日、京都)

 小さい体にデッカい夢を乗せて-。JRA最少体重勝利記録を持つ、超小柄な牝馬メロディーレーンが、無尽蔵のスタミナを武器に、牡馬クラシック最後の1冠獲りを狙って参戦する。現状では3分の2の抽選対象だが、突破すれば2009年ポルカマズルカ(17着)以来となる牝馬の挑戦。勝てば1943年クリフジ、47年ブラウニーに続く、史上3頭目の偉業となる。

 体は小さくても、夢は大きく-。小柄な牝馬メロディーレーンが、牡馬クラシック最後の1冠に挑戦する。

 初勝利はデビューから10戦目。馬体重340キロでのVは、1972年9月2日にジャンヌダルクが記録した350キロを、10キロ更新するJRA最少体重優勝記録となった。2勝目はその3カ月後。338キロと自身の持つ最少体重V記録を更新した上に、芝2600メートルのJRAレコードをも塗り替える、記録ずくめの勝利となった。レース直後、「菊花賞の登録も考えたい。3000メートルは魅力だから」と森田師。クラシック登録をしていないため、200万円を払って追加登録を行った。

 2つの勝ち鞍は2400メートルと2600メートルで挙げたもの。特に前走は3コーナーから進出して、直線の急坂をものともせずに最後まで伸び続けた。「心臓と肺が強過ぎる。だから、前走はジョッキーに“早仕掛けしよう”って言ったんだ。レース後も、栗東で追い切った後より息が上がっていなかったぐらい。最後までバテてないからね」。小さな馬体に備えられた無尽蔵のスタミナ。長丁場ではこれ以上の武器はない。

 過去にも牝馬が菊花賞に参戦した例はあり、43年クリフジと47年ブラウニーが制している。また、95年にはオークス馬ダンスパートナーが参戦。1番人気に支持されたが5着に敗れた。09年ポルカマズルカ(17着)以来となる挑戦。72年ぶりの偉業へ-。小さな牝馬が大きな注目を集める。

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