【菊花賞】ヴェロックス ラスト1冠譲れない 世代随一の末脚見せる!
「菊花賞・G1」(20日、京都)
春のクラシックホース不在となった三冠最終戦。ヴェロックスは皐月賞2着、ダービー3着、そして秋初戦の神戸新聞杯も2着に終わったが、ここまで世代を引っ張ってきた一頭。非凡な決め手を武器に雪辱戴冠といきたい。
ラスト1冠は譲らない。春のクラシックで悔しい思いをしたヴェロックス。菊の舞台は堂々主役を張る。
皐月賞はゴール前で不利を受けながらも頭差の2着。ダービーは外枠にも泣かされて3着に敗れた。秋の始動戦となった神戸新聞杯は、皐月賞馬サートゥルナーリアに3馬身差をつけられての2着だった。「相手が強過ぎました。久々の分、力みは強かったですが、その中でしっかりと辛抱してくれたんじゃないかなと思います」と川田。完敗の中にも収穫はあったようだ。
中間は順調そのもの。1週前追い切りは栗東CWで、ボンディマンシュ(3歳1勝クラス)を1秒追走から併入した。「折り合いと反応を見る感じ。ムキになるところもなく、イメージ通り。動きは良かった」と猿橋助手は納得の様子だ。
未経験の3000メートル。長丁場を意識して調整を進めてきた。同助手は「競馬で川田さんが力みのことをおっしゃっていたので、どれだけリラックスできるかということに重きを置いた。乗る量も増やしていますが、クタッと来ることもない。あとは競馬で上手に回って来られたら」と距離克服を信じる。
8戦中7戦で上がり1~3位をマーク。決め手は世代随一だ。「皐月賞もダービーも負けてはいますけど、最後まで一生懸命に走ってくれている」。無冠に終わった春の雪辱を果たす。
