【凱旋門賞】エネイブル 史上初3連覇決める

 「魁!海外馬券塾」(5日)

 欧州最高峰の一戦に12頭が集結。田中塾長が本命に推すのはエネイブルだ。G1・10連勝を含む12連勝中と無類の強さを誇る。史上初の3連覇へ、視界は良好だ。日本馬の悲願達成を目指すフィエールマン、ブラストワンピース、キセキだが、塾長は楽しみにしながらも欧州勢が強いとみて無印にした。

 いつも多頭数になるが、今回は珍しい12頭立て。この頭数ならば枠順の有利不利はさほどなく、全馬が力を出し切るレースが見られそうだ。

 そうなると、一番強いエネイブルが本命という極めてシンプルな答えになる。膝の負傷で長期休養を余儀なくされた昨年とは違い、今年はプラン通りのレースに出走し、その全てで強い勝ち方を見せている。マジカルを一瞬で突き放した前走のヨークシャーオークスを見る限り、5歳の夏を過ぎても衰えは一切感じられない。

 史上初の凱旋門賞3連覇、次にいつ見られるか分からない偉業達成の瞬間を見届けたい。

 エネイブルに何度も挑み、その度にはね返されているマジカルだが、前走の愛チャンピオンSでは牡馬を相手に快勝。こちらも時代が違えば、希代の名牝としてもっと評価されていたはずだ。昨年の凱旋門賞は10着に敗れたが、その後は9戦してオール2連対。エネイブルと引退したクリスタルオーシャン以外には先着を許しておらず、2着争いの筆頭候補だ。

 ヴァルトガイストは上位2頭には分が悪いが、前走のフォワ賞楽勝が示すように、それ以外との比較では優位。昨年4着以上の着順を目指す。3歳勢ではジャパンが最有力で、ソットサスが続く。日本馬3頭の参戦は楽しみだが、今年は相手が強力過ぎる。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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