ディアドラの難敵はマジカルのみ
「魁!海外馬券塾」(11日)
愛チャンピオンS・愛G1(芝2000メートル)の舞台となるレパーズタウン競馬場のコースは、向正面が平たん、3コーナーが下り坂で、4コーナーの手前で急激に上り坂となり、直線400メートルはずっと上り坂が続く。ごまかしは利かず、能力が正確に反映される競馬場だ。
過去10年の勝ち馬はいずれもその年にG1勝ち(もしくは1位入線)の実績があった。今年の出走予定馬の中では1番人気が予想されるマジカル、ナッソーSを勝ったディアドラ、英ダービー馬アンソニーヴァンダイク、英2000ギニー勝ち馬マグナグリーシアなどが条件を満たす。
ディアドラの力と今の調子をもってすれば、難敵と呼ばなくてはならないのはマジカル一頭ではないだろうか。同馬はエネイブルとクリスタルオーシャンには分が悪いが、その2頭以外には近走では先着を許していない。
発走時刻が例年より2時間以上も繰り上げられて、少しの夜更かしで観戦できるようになった(日本時間15日0時15分発走予定)。何度も来日し、日本馬をレパーズタウン競馬場に呼ぶのが夢と語っていた同競馬場のP・キーオ代表の粋な計らいだ。日本調教馬として初めてアイルランドのレースに臨むディアドラに熱い声援を送りたい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)