【ボート】海野康志郎が多摩川初優勝 4カドまくりでデイリースポーツ賞V
「デイリースポーツ賞」(9日、多摩川)
開催最終日の12Rで優勝戦が行われ、4号艇の海野康志郎(31)=山口・95期・A1=が、4カドまくりを決めて制した。海野の優勝は前節の大村から2節連続、通算では24回目、多摩川では初めて。2着に渡辺和将、3着には藤山雅弘が入った。
鮮やかな一撃だった。内側の3艇を、コンマ11のトップタイSで抑え込み、そのまま押し切った。「しっかりSを行って、まくるつもりだった。1Mは伸びましたね」と、イメージしていた通りのレースだった。
乗り心地の良さが来ず、調整に迷い続けた節間だったが、準優前に平瀬の助言でペラを叩き変えて気配が上がった。「方向性がズレていたんですね。(優勝戦前は)もう一丁、叩きました。行き足は完ぺきだった」と、万全を期していた。
「苦手な淡水だし、優勝したかった」という多摩川を克服。9、10月には江戸川、平和島でG1周年が控えている。「記念で勝ちたいですね。賞金ランクを上げていきたい」と、さらなる高みを目指す。