【ボート】磯部誠が江戸川で初優出初優勝 イン速攻でデイリースポーツ杯V
「デイリースポーツ杯」(1日、江戸川)
開催最終日の12Rで優勝戦が争われ、1号艇の磯部誠(28)=愛知・105期・A1=がイン逃げを決めて、江戸川での初優出初優勝を果たした。優勝は今年4回目、通算では16回目。2着は6号艇の佐々木和伸、3着には3号艇の岡部哲が入った。
圧勝だった。スリットでのぞいた4カドの尾嶋がSを放ったのに対し、磯部は「自分を信じて思い切って行った」と全速の仕掛け。1Mを旋回した瞬間に、すべてが決着した。
今節に臨む前、磯部の心境は穏やかではなかった。この日、SG・ボートレースダービーの出場選手が発表されたが、磯部が名を連ねることはなかった。勝率ボーダーをクリアしていながら、2節前の津で犯したLの休みが開催期間を重なるため、出場権を棒に振っていた。「心がプツリと切れていた」と、消沈していたのだ。
それでも、苦手意識のあった江戸川で初V。「これで気持ちを切り替えられる。まだ、賞金王シリーズはあきらめてませんし、(クラシックの出場目安となる)V6も目指します」とキッパリ。さらに「江戸川を勝てたのだから、24場制覇も」と、夢は果てしなく広がっている。