【ボート】多摩川グラチャンカウントダウン5
「グランドチャンピオン・SG」(18日開幕、多摩川)
グラチャンは複数回の優勝が多いことで知られている。今大会の出場メンバーでは湯川浩司が3回でトップ、今垣光太郎、太田和美、山崎智也が2回優勝している。
2002、09年にグラチャンを制している今垣が、輝きを取り戻そうとしている。近年はSG、G1戦線で思うような結果を残せなくなってきた。気持ちで走るタイプだけに、「落ちてきた自分を感じていた」と、その矢先。4月のプレミアムG1・マスターズチャンピオンで優勝を果たした。「まだ、もう少し頑張れるのかな。いいキッカケをもらった」と自らを奮い立たせていた。
昨年のSGはオールスター、グラチャン、ダービーの3大会にとどまった。このグラチャンは繰り上がりで出場権を得たのが大きい。前回のSG・オールスターは予選突破はならなかったが、3勝をマークして健在をアピール。6号艇だった最終日8Rは3コースへ前付けして、まくり差しを決めて10万舟券の立役者となった。
「意識しすぎて空回りばかりなので…。ガツガツしなくなっている」と笑うが、SGの舞台での勝負度胸は別。“名人”の称号を勝ち得た今垣が、チャンスが巡ってきた好相性のグラチャンで活躍を誓う。